体を整え、心を豊かにする運動法として人々を魅了し続けるピラティス。
その動き一つ一つに体への哲学が込められています。
「10回のセッションで違いを感じ、20回で見た目が変わり、30回で全く新しい体に生まれ変わる」
これはピラティス創始者ジョセフ・ピラティスの有名な言葉です。
彼の言葉には、ただ体を動かすだけではなく、深い意識を持って運動をすることの重要性が込められています。
この記事では、ピラティスの名言を紹介しながら、その背景にある発祥の秘密や歴史についてもふれていきます。
また、ピラティスがいかにして私たちの体と心に良い影響を与えるのか、その魅力についても深掘りしてみました。
一緒にピラティスの世界を探求していきましょう!
ピラティスの歴史
ピラティスは、20世紀初頭にドイツ人のエクササイズ専門家、ジョセフ・ピラティスによって生み出された独自のエクササイズ方法です。
創始者:ジョゼフピラティスについて
ジョセフ・ピラティスは、1883年にドイツのデュッセルドルフで生まれました。
彼は幼少期から身体の弱さに悩まされており、健康への関心を深めたことがきっかけで「ピラティス」が誕生!
彼の健康法であるピラティスは、バレエやダンスと共に成長し独自のメソッドとして世界中に広がっていきました。
ピラティスの哲学は、「心と体の統合」に基づいています。
彼は、正しい姿勢や呼吸法が身体と心の健康に不可欠であると信じていました。
最初は負傷兵のリハビリとして体が不自由な人でもできるよう、ベッドを独自のピラティスマシンとして作り直し、さまざまなポーズやムーブメントが生まれていきました。
ピラティスの広まり
ジョセフ・ピラティスは、第一次世界大戦中に捕虜となった際、他の収容者にピラティスメソッドを教えることで、怪我や病気に苦しむ人々の回復を助けました。その後、彼はアメリカに移住し、ダンサーやアスリートのトレーニングにピラティスを導入していきます。
現代では、ピラティスは広く普及し、多くのスタジオやトレーナーがピラティスを活用していますね。
ピラティスは、エクササイズのみならず、リハビリやストレス解消にも効果的なトレーニング方法として認知されているので、理学療法士や医療関係の方もピラティスを学びにきます。
ピラティスさんに直接学んだ弟子たちが、世界中に広めていってくれたおかげで、日本でもピラティスを学べる機会が生まれました。
ピラティスで大切にしていること
ピラティスは、独自の基本に基づいて行われるエクササイズです。
呼吸・繋がり・コントロールはピラティスメソッドの核心であり、効果的なトレーニングをする上でとても重要な要素になります。
呼吸
呼吸は全身の運動に統一感をもたらし、筋肉に酸素を供給する役割を果たします。
ピラティスでは、呼吸と動作を同期させるために特有の呼吸法を使用します。
これは、鼻から深く息を吸い込み、口からゆっくりと息を吐き出す方法です。
ヨガの呼吸と混同しがちなので注意です!
この呼吸法により、全身の筋肉を使った効果的な動きが可能となります。
繋がりとコントロール
ピラティスでは、コントロールされた動きと流れるような動作が重要です。
身体をコントロールすることで、効果的な筋力トレーニングと柔軟性の向上を実現します。
また、動きの流れを意識することにより、連続性と統一感を生み出します。
ピラティスのエクササイズでは、各動きをゆっくりと行い、筋肉の緊張を保ちながら正確な姿勢を保つ必要があります。このコントロールされた動きは、身体に対する意識を高め、バランスや姿勢の改善にも大きく影響します。
ピラティス用語では「コントロロジー」と言われています。
ピラティスの種類
ピラティスにはいろいろな種類があります。
マットピラティス
基本的には自重のみで、マット上で体をコントロールしていくピラティスのこと
この中でも、クラシカルというジョゼフが提唱したダイナミックな動きが主になっているピラティスと、
弟子が提唱したプレピラティス(ソフトピラティス)というリハビリに特化したピラティスがあります。
マシンピラティス
寝たまま全身を動かせる、リフォーマーというピラティスマシンや、キャデラック・チェア・ラダーバレルのようなマシンを主に使ったピラティスがあります。
ピラティスの効果とメリット
1. 身体の柔軟性と筋力アップ
ピラティスは、身体の柔軟性を向上させるための効果があります。
ピラティスの運動は、ストレッチングの要素がたくさん含まれているので筋肉を柔軟にし、関節の可動域を広げたい人には特にオススメです。
たまに、「なんだこりゃ」と思ってしまう不思議なポーズもあるんですよ
ピラティスは筋力アップにも効果的です。
身体を支えるための深層筋を意識して使うため、インナーマッスルの強化にも一役買ってくれます。
2. 姿勢改善と猫背解消
ピラティスは、姿勢改善にも効果があります。
正しい姿勢を保つためのトレーニングを行うことで、身体のバランスを整えることができるからです。
また、ピラティスの動きは、背筋を強化してくれるので猫背を改善するのにも効果があります。
3. ストレス解消とリラクゼーション
ピラティスは、心と身体のつながりを高めるため、ストレス解消やリラクゼーションにも役立ちます。
集中力を高めながら、呼吸を意識することで、心地よいリラックス感が得られるので
運動を通じて自分自身と向き合い、身体と心のバランスを整えることができます。
自宅でのトレーニングのコツ
ピラティスは自宅でも簡単にできるトレーニングです。
ですが自宅でのトレーニングを始める際には、以下のポイントに気をつけて行いましょう。
【自宅でのトレーニングのポイント】
– 必要なマットや道具を用意する
– 家族やペットに邪魔されないスペースを確保する
– インターネットやDVDを活用して正しいフォームを学ぶ
– 自分の能力や体調に合わせて、無理をせずにトレーニングする
- ピラティスはどのくらいの頻度で行うべきですか?
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ピラティスは週に2〜3回の頻度から始めるのがオススメです。自分の体調やスケジュールに合わせて調整することも大切なので無理なく継続できる頻度を探してみてくださいね。
- ピラティスはどのくらいの時間をかけて効果が現れますか?
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ピラティスの効果を実感するためには、個人の体質やレベルによりますが、通常は数週間から数か月程度かかります。継続して取り組むことにより、身体の柔軟性や筋力、姿勢の改善などの効果を実感できるのでコツコツ続けましょう!
- ピラティスは他のエクササイズ方法と比べてどのような違いがありますか?
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ピラティスは、呼吸法や身体のコントロールに重点を置いたトレーニングなので、他のエクササイズ方法と比べて、より全身の筋力や柔軟性を高める効果があります。また、身体のバランスや姿勢の改善にも効果的ですよ!
まとめ
今回は、ピラティスの名言から歴史までを紐解いてみましたがいかがでしたか?
「10回のセッションで違いを感じ、20回で見た目が変わり、30回で全く新しい体に生まれ変わる」
実際にピラティスを学んでみると、その奥深さや効果の出方の凄さにハマること間違いなしです!
まずは簡単なムーブメント(ピラティスでいうポーズのこと)から始めてみてくださいね。